システム概要

auカブコム証券が誇るオンライントレーディングシステムについて、ご紹介させていただきます。

構成・コンセプト

「リスク管理追求型の次世代オンライン証券システムを創る。」

お客さまの投資成績を最重要視するリスク管理追求型のコンセプト「損をしないことを重要視するスタイルが儲かることに繋がる」は、24時間稼動のシステムによりサービスとして実現されます。
特許を取得している逆指値に代表される各種自動売買、電子メールや自動音声応答を活用したマルチチャネルへの多様な自動通知サービスなどに代表されるauカブコム証券のサービスは、フルオープンなシステム基盤による最新アーキテクチャで実現されています。

情報セキュリティ管理(ISMS)の国際規格である「ISO/IEC27001」の認証を取得し、PDCA基盤を中心に高度に融合させています。

万が一のシステム障害や災害リスクを軽減するために、SLA(サービス品質保証制度)によるお客さまの注文の保証、そしてSLAと連携し有事の際にお客さまの預りと投資機会を保護する、事業継続計画(BCP)機能を活用した福岡システムセンターでの注文要望精査受付システムもいち早く実現しています。

auカブコム証券は、今後も新しいサービスを次々と具現化し、お客さまに新しい投資スタイルを提案してまいります。

“お客さまに満足をいますぐに”だからこそシステムを自社開発

auカブコム証券は、店頭FXサービス・くりっく365を除き、勘定系を含めた全取引システムを自社開発・運営する唯一のネット証券です。総ての競合他社がシステムをアウトソーシングする中、どうして自社開発に "こだわり続ける" 必要があるのでしょうか。 ネット証券というビジネスモデルは「従来の営業マンの代わりに、ネットワークを介して取引する機会を提供する」といえますが、だからこそ、バーチャルな営業マンそのものであるシステム基盤こそが、最大の差別化要因であると考えるからです。他社が ASP で提供する証券システムに接続するような人任せのシステムでは、到底為し得ないレベルでのサービスの提供に徹底的に "こだわる" 必要があるからです。

オープンプラットフォームアーキテクチャ

旧態依然としたホスト中心のクローズドなアーキテクチャは、急拡大し常に変化が要求されるネット証券のシステム基盤としてはサービスレベルの柔軟性を損なう結果となり、また、システム投資費用も膨らむ傾向にあります。auカブコム証券は、Microsoft® Windows Server® を中心に、各サブシステム間を広帯域のTCP/IPネットワークで結合し、オープン・プラットフォーム・アーキテクチャを全面的に採用しています。また仮想化基盤を導入することにより高可用性と容易なスケールアウトを実現しています。お客さま向けサイトのマルチチャネル化はもちろんですが、自動音声応答(IVR)から社内イントラネットシステムまで、広範囲にわたってウェブベースのテクノロジを開業当初から採用したことで、柔軟な拡張性と低コストを実現し、そして新しいサービスを提供し続けています。

セキュリティを最重要視するという事

auカブコム証券は、セキュリティおよび安全対策を最重要視しており、可能な限り最大限の対策を講じております。お客さまにご登録いただいた個人情報は、プライバシーポリシー(個人情報保護方針) に基づき、auカブコム証券が責任をもって管理致します。個人情報のセキュリティを確実に保護しお客さまの意図に従って個人情報が使用されるように、データの消失、誤用、無断使用、公表、改変、破壊が起こらないように、セキュリティポリシーを策定し、細心の注意をはらい対策に万全を期しています。情報セキュリティ管理(ISMS)の国際規格である「ISO/IEC27001」認証を取得し、指紋認証・顔認証など生態認証による高度な手法を用いて、入退室やIT機器の利用について記録し、トレーサビリティを確保しています。
サイバーセキュリティー対策としては、サイバー攻撃によってお客さまのお取引に支障が生じないように、ファイヤーウォール、侵入検知システム、DDoS対策ソリューションを導入し、サイバー攻撃の早期発見、防御を行なっております。
システム基盤においても同様のポリシーに従い、耐障害・災害対策の整備を実施しています。月次でのシステムレポートの開示(アカウンタビリティの具現化)を行い、auカブコム証券のシステムならではの"こだわり"を高度なセキュリティマネジメントとして実現しています。

システム構成・特徴

システム構成図

下図は、2015年12月末時点でのauカブコム証券のお取引システム構成の概略図です。

システム構成図

  • 掲載している図は、便宜上、情報を簡素化して表現している場合があります。

インフラストラクチャの詳細と技術的ポイント

インフラストラクチャの詳細と、採用している特徴的な技術のポイントを解説します。

10Gbpsインターネットアクセス回線を冗長構成

Point!
他ISPとの接続性が良いIIJをメインISPとして利用しています。また、接続先(NOC)冗長構成を取り、ファイヤーウォール機器も含めて完全2重化と負荷分散を実現しています。

社内基幹ネットワークの総光化・冗長化構成

Point!
ギガビット・10ギガビットネットワーク化を推進し、社内基幹ネットワークを総光化・冗長化構成としています。さらに、サーバ接続部分についても大半をギガビットイーサネット、一部分についても10ギガビットイーサネットを導入、接続しています。

お取引用 ウェブ・アプリケーションサーバ 群 (ネットワーク負荷分散対応)

Point!
ネットワーク負荷分散、ウェブサーバとアプリケーションサーバの統合等により、高性能および高可用性を確保し、さらに容易なスケールアウト構成を構築しました。

一般・ログイン用ウェブサーバ 群 (ネットワーク負荷分散対応)

Point!
高度なキャッシュ機能を利用したコンテンツへの高速な応答や、ASP.NET を利用したサイトの安定稼働を実現しています。

バッチ処理 等 アプリケーションサーバ 群

Point!
サーバ各所のパーツをメモリユニットから共有ディスク接続まで冗長化し、故障時でも円滑な部品交換が可能です。

kabuステーション®専用フロントサーバ 群

Point!
kabuステーション®専用のフロントサーバ群として特化したハードウェア構成を行っています。高性能・高可用性でありながら容易なスケールアウトを可能にしています。

kabuステーション®専用相場配信サーバ 群

Point!
kabuステーション®専用の相場配信サーバ群として特化したハードウェア構成を行っています。最大10Gbpsのデータ通信にも耐えうる構成であり、高性能・高可用性でありながら容易なスケールアウトを可能にしています。

発注基盤システムRAIDEN専用アプリケーションサーバ 群

Point!
発注基盤システムRAIDEN専用のアプリケーションサーバ群として特化したハードウェア構成を行っています。高性能・高可用性でありながら容易なスケールアウトを可能にしています。

顧客データーベースサーバ

Point!
高い信頼性とコストパフォーマンスを実現する、Microsoft SQL Serverを採用し、x64 プラットフォームで稼働させています。

勘定系データーベースサーバ

Point!
堅牢かつスケーラブルなH/Wでありながら、消費電力の低減等の取り組みも行っております。

SAN 共有ストレージシステム

Point!
大容量のキャッシュとファイバーチャネル接続により、高速なディスクアクセスが可能です。リアルタイムでの福岡データセンタとのBCP用途向けデータ連携を実現しています。

時価情報管理サーバ群

Point!
特許を取得した「自動売買」機能を支えるサーバ群では、時価情報を積極的に利用し、様々な条件注文、新サービスを生み出しています。

メッセージサーバ群

Point!
非同期メッセージング処理技術を採用し、基幹システムとの柔軟な結合により高度なメッセージ処理を実現しました。

コールセンター・自動音声応答他 CTI ソリューション CTstage

Point!
OKI CTstageは、弊社CRMシステムと高度に連動しており、コールセンター業務(ACD)・自動音声応答(IVR)・FAX送信・電話通知の自動通知を処理します。障害時は処理サーバを自動で切換えます。また全チャンネルの通話内容を常に通話録音装置に記録しています。

事業継続計画(BCP)の実現を図るディザスターリカバリー

Point!
お客さまの各種情報やソフトウェア資産を遠隔地で保存しています。毎日の各種バックアップメディアを、大阪の拠点にて保護・管理し、万が一に備えています。また、第2のビジネス拠点「福岡システムセンター」を開設し、災害時には福岡において本社機能を完全に代替できる体制を構築していく予定です。

24時間365日の監視体制

NetIQ AppManager
サイトロック社監視サービス
パフォーマンスの数値化と自動リカバリシステム

Point!
NetIQ社のAppManagerを有効活用し、すべてのサーバで発生したエラーを一元管理しています。夜間休日はサイトロック社のマネジメントサービス(運用監視のアウトソース)を利用し、確実かつ迅速な運用を24時間365日途切れることなく実施しています。
データベース、SAN 共有ディスクはハードウェア製造元による遠隔からの24時間監視を実施し、サーバの状態を常にモニタリングしています。
システムリポートなどのシステムの稼働状況を日々数値化。客観的に状態を把握し、適切なタイミングでのメンテナンスを実施しています。不意の障害時には、自動的に問題が発生したサーバへのアクセスを切断し、復旧させるようなシステマチックな運用も、冗長化の為に非常に容易なものとなっています。

24時間運転可能な自家発電装置を持つビルディング

「電子計算機システム安全対策基準」に適合した、耐震・免震構造のビル

Point!
旧通産省「電子計算機システム安全対策基準」に適合した、耐震・免震構造のビルに、auカブコム証券のオフィス・データセンタはあります。このビルでは隣接する変電所から大容量の電源を、本線・予備線の2回線にて受電しており、万が一の広域停電の際にも 非常用電源にて給電し、システムの稼働を助けます。さらに、計10社の通信キャリアが直接回線引き込みを行っており、情報通信に強いのが特徴です。

客観的評価

国際規格「ISO/IEC27001:2013」認証取得

auカブコム証券株式会社は、情報セキュリティ管理(ISMS)の国際規格である「ISO/IEC 27001:2005=JIS Q 27001:2006」の認証を、2006年8月に取得し(国内証券会社初)、後継となる国際規格「ISO/IEC 27001:2013=JIS Q 27001:2014」の認証を2015年4月に取得いたしました。

ISO/IEC27001:2005

IT経営百選 最優秀賞受賞

経済産業省による、中小企業のIT化を促進する目的で設置された「IT経営応援隊(中小企業の経営改革をITの活用で応援する委員会)」が実施した、ITの高度活用の観点から他の中小企業の模範となる企業の選考(IT経営百選)において、auカブコム証券株式会社は最優秀賞の26社の一つにに選ばれました(応募134社中)。

IT経営百選

IT賞を受賞

当システムは、社団法人日本オフィスオートメーション協会(現・社団法人企業情報化協会)(新しいウィンドウで開く)が主催する平成14年度IT賞において「リスク管理追求型」というコンセプトに沿ったシステムサービスが評価され「ITマネジメント賞」を受賞しました。
同協会からの受賞は、平成12年度に前身の日本オンライン証券株式会社にて、国内初の自動売買機能を持つ独自の売買システム「kabu.navi」や「kabu.call」等弊社のIT技術とポリシーの高さが評価され「OAテクノロジー賞」を非上場企業として初めて受賞して以来2度目となります。
今後もこの評価に甘んじることなく、さらにシステムサービスの拡充と品質向上に努めていく所存です。

IT賞を受賞

IT賞を受賞

当社システムを訪問

当社システムを訪問

写真中央左 会長兼CSA ビル・ゲイツ氏(2003/02/25) Microsoft社へ.NET Enterprise Serversシステムの安定稼動、日頃の技術支援等の感謝状を進呈

写真中央右 Microsoft CEO スティーブ・バルマー氏が当社を訪問。データセンタを見学。(2001/05/08)

最終更新日:2017年12月7日(木)

  • auカブコム証券株式会社の登録商標または商標についての情報は知的財産権に関する情報をご覧ください。
  • Microsoft、Windows は、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • Windows の正式名称は、Microsoft Windows Operating System です。
  • Linux は、Linus Torvalds 氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
  • Intel、インテル、Pentium、Xeon は、Intel Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
  • その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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