ジオフェンシング技術とブロックチェーンを活用した企業コイン「OOIRI」を導入
~ イスラエル発のフィンテックスタートアップ「ZEROBILLBANK」と協働 ~

2016年10月17日 [お知らせ]

この度、カブドットコム証券株式会社は、株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(代表執行役社長:平野 信行)のイノベーションラボ(以下、MUFGイノベーションラボ)および、イスラエル発のフィンテックベンチャーZEROBILLBANK LTD(Co-founder CEO堀口純一)と協働し、大手町エリア(グローバルビジネスハブ東京:MUFGイノベーションラボ、経団連会館:カブドットコム証券)を中心とする企業コイン「OOIRI」の導入を開始いたしました。

企業コイン「OOIRI」について

ブロックチェーン上で発行する企業コイン「OOIRI」に、さまざまな価値を創造することで、社員コミュニケーションの活性化を目指します。例えば現在社内で進めている施策のインセンティブとしてOOIRIを付与したり、社員のアドバイスにOOIRIで感謝を伝えたり、効率的な会議運営へのお礼としてOOIRIを付与するなどの“貯める側”の施策に加え、近隣の飲食店での利用など“つかう側”の施策とあわせて、企業内でのコイン経済圏の検証を行います。

あわせてジオフェンシング技術を活用し、大手町エリア(グローバルビジネスハブ東京:MUFGイノベーションラボ、経団連会館:カブドットコム証券)に設定時間までに入る・出ると、アプリ起動なしでも、自動的に企業コイン「OOIRI」が社員のZ-WALLETに届く仕組みなども活用し、MUFGイノベーションラボ、カブドットコム証券が進める働き方改革や健康経営の推進を図ります。

さらにOOIRI獲得の通知を、LINE Botと連動しLINE経由で取得できる仕組みも実装しており、技術的な観点ではブロックチェーン技術にIoT技術やBot技術を掛け合わせた企業コインの新たな活用方法の検証も行う方針です。

企業コイン「OOIRI」について

ZEROBILLBANK社の特長

ZEROBILLBANKは、企業コインを発行・管理する『ZEROBILLコア』、および企業コインを利活用するモバイル・ウォレット『Z-WALLET』を提供いたします。ZEROBILLコアでは、スマートフォンや各種センサーから取得できる情報を、独自技術でブロックチェーンへ記録し、企業コインを発行。あわせて企業コインのユーザーへの付与条件を、Z-WALLETから取得できる位置・時間・センサー・人とのやりとりなどをきっかけに動的に設定できる仕組みを開発いたしました。ユーザーのオンライン・オフラインの「行動」を「コイン化」するプラットフォームを提供いたします。

また、ZEROBILLコア・Z-WALLETを活用することで、例えばリアルタイムに企業コインを配布・管理できる“動きのある”マーケティング・キャンペーンを設定できたり、企業コインを働き方改革や健康経営を推進する“インセンティブツール”として活用することも可能であり、あらゆるユースケースに対応したプラットフォームとしてご利用いただくことができます。

尚、ZEROBILLBANKは、MUFGが設立した“MUFG Fintechアクセラレータ”の第一期(2016年3月~7月)に採択され、カブドットコム証券との協業の検討を進めてきた経緯があります。

ZEROBILLBANKが提供する仕組みを活用し『OOIRI』発行

ZEROBILLBANKが提供する仕組みを活用し『OOIRI』発行

ジオフェンシング技術の特長

ジオフェンシング(Geofencing)は、位置情報サービスを使用して、既知の地理的位置についてのあらゆる進入または退出を検出する技術です。スマートフォン市場の拡大と共にジオフェンシングを活用したビジネス・アプリも拡大を見せており、例えば、地図上に特定の対象ゾーンを設定し、ユーザーが対象ゾーンに入ってくるとあらかじめ登録しておいたメッセージやクーポンなどが送れる技術です。

ジオフェンシング技術の特長