システムリポート
auカブコム証券では、お客さまが安心してお取引できますように、システム状況を様々な側面から監視し、安定性やパフォーマンスの向上といったシステムの改善に努めています。弊社のディスクロージャーポリシーに基づき、システム負荷状況や障害情報、今後の設備増強プランなどを積極的に公開しています。オンライントレードシステムの構成やシステムデザインのコンセプトなどについてはシステム概要を、掲載事例は掲載・事例紹介を、サーバ証明書などのセキュリティ対策の詳細や、当サイトをご利用になるうえでご考慮いただきたいセキュリティ対策事項についてはセキュリティのご案内を併せてご利用ください。
更新日 2020年7月1日
システム性能指標 詳細
システムの処理性能について現状分析を行い、キャパシティプランニングのインプットとして整理しております。 ここでは、社内で利用している指標のうち、約定処理入力に関する指数と、ウェブサーバの処理実績、そして各サーバの負荷状況をご紹介させていただきます。
約定処理能力指数
単位時間内にどの程度の約定電文を処理することが可能かという観点で、 約定処理が集中する午前9時頃の現物注文と信用注文の処理実績値をもとに算出し指数化した値を、 約定処理能力指数として監視しています。 この数値は、減少すると処理能力が低下していることを表し、 増加すると処理が効率化され能力に余力が生まれていることを意味します。
約定処理能力指数の平均値は約2,635ポイントでした。
auカブコム FX約定時間
auカブコム FXの成行、ストリーミング注文の約定に要した時間を約定時間として監視しています。この数値は、減少するとauカブコム FXの注文受付、約定処理がより高速に処理されていることを表し、増加すると処理速度が低下していることを表しています。
調査期間営業日における、成行注文とストリーミング注文の平均値は1.5msecとなりました。
お客さま向けお取引サイトのページ処理実績
下記表は、システム負荷が最も高くなる 9時から10時までの1時間に記録された、お客さま向けお取引サイトのウェブサーバ全台における動的なページ生成要求のログから、アクセス数上位10件および全ての動的生成要求について、処理件数と平均実行時間を調査したものです。
前回調査日の指標から増減それぞれ20%以上の差を記録したものについて、↑↓を記載しています。アクセス数について、↑は20%以上のアクセスの増加、↓は20%をこえるアクセス数の減少を意味しています。また、実行時間について、↑は20%を超える実行時間の減少(=改善)、↓は20%以上の実行時間の増加(=悪化)を意味しています。増減が±20%を超えない場合には記載はありません。
サーバ負荷
対象期間中のサーバ機器、ネットワークなどの負荷・リソース消費の状況です。各種サーバ機器の構成の詳細などは、システム紹介をご覧ください。
ネットワーク
お客さま向けインターネット接続回線
解説
お客さま向けインターネット接続回線は複数拠点で冗長化しており、ウェブサーバ群はネットワーク機器とギガビットイーサネットで接続されています。
調査月間の最大トラフィックは2.9Gbps前後の実績となりました。
ブラウザ等向けお取引用サーバ群
お取引用サイト向けウェブ・アプリケーションサーバ
新発注基盤システムRAIDEN®向けアプリケーションサーバ
解説
お取引用サイト向けウェブ・アプリケーションサーバ、および、新発注基盤システムRAIDEN®向けアプリケーションサーバのCPU負荷状況です。
お取引用サイト向けウェブ・アプリケーションサーバの負荷ピークは前場開始直後から午前9時30分頃で、ピーク時の平均CPU負荷は約20%程度となっています。
新発注基盤システムRAIDEN®向けアプリケーションサーバの負荷ピークは前場開始前後とナイトセッション開始前後ですが、ピーク時の平均CPU負荷は約10%程度となっています。
kabuステーション®専用サーバ群
kabuステーション®専用フロントサーバ
kabuステーション®専用相場配信サーバ
解説
kabuステーション®専用フロントサーバ、および、相場配信(フル板含)サーバのCPU負荷状況です。
kabuステーション®専用フロントサーバの負荷ピークは、午前8時30分頃から午前9時頃となり、ピーク時の平均CPU負荷は約10%となっています。
kabuステーション®専用相場配信サーバの負荷ピークは、午前9時頃と午後3時頃となり、ピーク時の平均CPU負荷は約5%程度となっています。
kabuステーション®専用フロントサーバ、kabuステーション®専用相場配信サーバの負荷は低位で安定稼働しております。
データベースサーバ群
顧客データベースサーバ
お客さま情報・決済関連処理等
ログイン・各種ログ管理等
新発注基盤システムRAIDEN®向け注文データベースサーバ
新発注基盤システムRAIDEN®向け注文の発注・約定処理の管理等
注文データベースサーバ
注文の発注・約定処理の管理等
勘定データベースサーバ
参照系 (画面表示用参照処理 他)
更新系 (更新処理・バッチ処理 等)
解説
顧客データベースサーバはお客さまの各種情報を管理しており、ログインやマイページの表示などに関係しています。顧客データベースサーバ群が高負荷になるのは前場開始直後から午前9時30分頃で、お客さま情報・決済処理などに関係するサーバでのピーク時の平均CPU負荷は約35%となっています。ログインや各種ログの記録に関係するサーバでのピーク時の平均CPU負荷は約15%となっています。
新発注基盤システムRAIDEN®向け注文データベースサーバでは株式、先物・オプション、NISA株式注文の詳細、発注・約定処理の状態などを管理しています。当該データベースサーバが高負荷になるのは日付が変わった直後で、ピーク時の平均CPU負荷は約10%となっています。
注文データベースサーバでは投資信託、プチ株の詳細、発注・約定処理の状態の他、精査処理など管理しています。当該データベースサーバが高負荷になるのは前場開始直後で、ピーク時の平均CPU負荷は約10%となっています。
勘定系(バックオフィス)データベースでは、お客さまが保有する現物株や信用建玉などの預りを一括して管理を行っており、発注時の買付可能額の計算処理や、約定処理、夜間バッチ処理などに関係しています。
同参照系サーバにおける営業日の負荷ピークは前場開始直後から午前9時30分頃で、平均CPU負荷は約60%となっています。
同更新系サーバにおける営業日の負荷ピークは夜間バッチ処理時間帯になり、ピーク時の平均CPU負荷は約80%となっています。
休日等、一部の特定日にはメンテナンス処理が実行されるため、その時間帯は高負荷になります。
システム増強・機能改善・負荷対策 詳細
システム増強や機能改善、負荷対策、実施履歴および今後の実施予定です。
6ヶ月のシステム増強、機能改善、負荷対策など
システムリポートにて公開させていただいた、主なシステム増強や機能改善、負荷対策の6ヶ月間の履歴です。
日付 | 区分 | 内容 | |
---|---|---|---|
1 | 2019年12月16日 | 新サービス | 信用取引の取引手数料を「撤廃」金利/貸株料引上げ等のお知らせ |
2 | 2019年12月16日 | 新サービス | プチ株の積立手数料を無料に! |
3 | 2019年12月25日 | 新サービス | KDDI×auカブコム証券 「auの資産運用」を12月25日より提供開始 |
システム障害・サービス提供状況 詳細
調査対象期間中に発生したシステム障害、およびサービス提供の詳細についてご説明させていただきます。
システム障害
サービス提供状況
サービスの稼働率
当社のお取引システムのサービス稼働率です。 この指標は、お取引サービスを提供する事が出来た時間的な割合を表しています。 今期よりこれまでご報告していた「機器の故障やシステム障害などにより、サービスを提供出来なかった時間」を対象とした稼働率に加え、「システム障害および定期メンテナンス等による計画停止を含むサービスを提供出来なかった時間」を対象とした稼働率を算出しています。
2020年6月最終週末時点
2019年度 上期 | 2019年度 下期 | 2020年度 上期 | |
---|---|---|---|
システム障害のみを対象としたサービス稼働率(%) | 99.98 % | 99.46 % | 99.89 % |
システム障害および計画停止を含むサービス稼働率(%) | 93.47 % | 93.12 % | 99.41 % |
記載している稼働率は、各半期毎に計測した結果です。
サービス停止状況
調査期間中のサービスの計画停止・障害停止・メンテナンス作業の状況は以下の通りです。
日付 | 時間 | 範囲 | 詳細 | |
---|---|---|---|---|
1 | 2020年6月11日(木) | 12分 | 入金・振替・品受品渡サービス | 日替わり処理遅延のため |
2 | 2020年6月20日(土) | 7分 | ログイン含む全サービス | 定期メンテナンスのため |
3 | 2020年6月21日(日) | 6時間 | 投資信託画面 | サービス提供元のメンテナンスのため |
4 | 2020年6月23日(火) | 1時間17分 | 入金・振替・品受品渡サービス | 日替わり処理遅延のため |
5 | 2020年6月27日(土) | 2時間 | auカブコム FX・くりっく365・取引所CFD | システムメンテナンスのため |
- ※お取引等サービスの停止には、発注サービス、振替関連サービス、残高照会サービスなどの決済関連のサービスをすべて含みます。
運用報告等
システムの可用性に対する高い期待、高度化するサービスレベルの提供を確実なものとするために、恒常的に設備増強、人員増強を図っております。今後もPDCAサイクルに基づく、より実践的な内部管理態勢の強化を進めて参ります。
夜間や休日のシステムの監視・運用は社内のみならずエクイニクス・ジャパン社による外部からのシステム監視も実施しており、24時間365日のシステム稼働を支えています。
今後ともauカブコム証券を末永くご愛顧いただけますよう、お願い申し上げます。
- ※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。