第9回 ROC(Rate of Change)
相場には大別して2つの局面があります。トレンドが出ている局面とトレンドが出ていない局面です。トレンドが出ていない局面をボックス圏と言い換えてもいいでしょう。相場としては、どちらかと言えば、トレンドが出ている局面に魅力があります。なぜならば、トレンドに乗ることによって、大きな利益を得るチャンスがあるからです。そうしたトレンドを掴む分析もそのトレンド自体が続いているのか、終焉を迎えそうなのかを把握することが大事になってきます。別の言い方をすると、相場に勢いがあるのか否かをどう把握するのか、ということです。そこで、相場の勢いを把握する方法の一つとして、ROCを取り上げます。
ROCの式
現在の株価÷過去の株価×100
この式は何を意味しているのでしょうか。
上昇相場の時には、通常、現在の株価の方が過去の株価よりも高いので、ROCの数値は100よりも大きな数字が現れます。上昇が大きければ大きいほど数値は大きくなっていきます。逆に、その勢いが収まってくると、現在の株価は値上がり幅が小さくなってきていますが、過去の株価は過去の上昇トレンドに乗っているので現在の株価に近づいてきます。
下落トレンドの場合も同じです。下落トレンドの場合は、過去の株価の方が現在の株価よりも通常高いのですから、ROCの数値は100以下の数値となります。
しかし、相場の転換、つまり、トレンドの変わる時期が近づくとROCの数値は100に近づいていきます。その後、トレンドの終焉ないしはトレンドの転換を示すのです。
上のチャートを見てください。赤線表示をしている部分が100の位置です。すなわち、現在の株価と過去の株価が一致していることを意味しています。そして、ROCの数値が100よりも大きい時には相場が強く、上昇トレンドを表しています。逆に、100より小さい時には下落トレンドを示しています。
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