分配金

分配金のメリット・デメリットを理解しよう

分配金 とは

投資信託には、対象期間の投資信託の損益や資産状況を計算し投資家に開示する「決算」というものがあり、その際、運用から得た収益を保有口数に応じて投資家に還元するのが「分配金」という仕組みです。分配金は、毎月や毎年など定期的に受領することができるので、投資信託を購入する楽しみの一つに思っている人も多いでしょう。分配金でプレゼントを買ったり、少し贅沢な食事をしたり、ということをあれこれ考えるのは、確かに楽しいですね。しかし、この分配金は、長期投資という観点からは、残念な結果を生むことがあります。分配金を受け取ることで、投資信託の純資産総額は減少してしまいます。一方、分配金を受け取らず、そのまま投資が続けられる、いわゆる「分配金再投資」を行うと、投資金額が増えることで、より一層、運用益を大きくできる可能性があるのです。これが、分配金自身が運用利益を生む「複利効果」といいます。例えば、運用利回り20%の金融商品について、全額を分配した場合と分配金再投資を行った場合では、2年間で約4%の差が出ることになります。

2年間で4%の差

この例では、毎年20%の利回りに対して2年間で4%ということで、そこまで大きな違いには見えないかもしれません。しかしこれは、2年間という比較的短い期間での例であるため、この程度の違いに止まっているのです。例えば、定年後の生活費のための運用といった、より長期の運用の場合には、この小さな違いが積み重なることで、やがて無視できない違いとなってきます。
20年間という長い期間の場合には、どの程度差が出るのかを見てみましょう。

分配金メリットデメリット

分配金は株でいうところの「配当金」とは異なります。分配金を得るということは、投資信託の純資産を取り崩していることと同じなので、株で言えば保有している株式の一部分を売却するのと同じことが起きてしまうのです。
もちろん、さしあたって手元に一定の現金が必要で、定期的に分配金を受け取りたいという方もいるでしょう。しかし、投資の目的が長期に渡って安定的に資産形成を行いたい場合はどうでしょうか?
例え分配金の額が小さかったとしても、20年間では、雪だるまをゴロゴロ転がしたようにその差が巨大化し、再投資をして複利を得た場合と分配金を得た場合では、大きな違いが生まれます。
分配金という自動売却機能を利用するメリットとデメリットをよく理解したうえで、投資を行うことが重要です。

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