いよいよ2019年も終わりが近づいてきました。
今年も様々なヒット商品や流行が生まれました。ヒットや流行は株価とも密接に関わっています。
カブヨム編集部では日経トレンディと日経クロストレンドが発表している2019年の「ヒット商品ベスト30」の中から、上位5位のヒット商品と関連銘柄をピックアップしました。
また、次回は同じく日経トレンディと日経クロストレンドが発表している来年のヒット予測から関連銘柄を紹介したいと思います。
では早速2019年のヒット商品を1位から見ていきましょう。

1位 ワークマン

「職人向け作業服店が、見せ方一つでアウトドアショップに変貌。19年8月の売上高は前年比で約60%伸び、店舗数はユニクロ超え」(出典:日経クロストレンド)
今年はワークマン(7564/T)をかわいく着こなす『ワークマン女子』も話題になりました。株価の推移を見て見ましょう。

ワークマン(7564/T)

業績も好調に推移しており、株価の上昇率は167.0%と大きく上昇しました。(2019/12/13現在)

ワークマン公式サイト

2位 タピオカ

「ドリンクにもデザートにもなる「黒い粒」に長蛇の列ができ、輸入量は18年の4.5倍のペース。大手チェーンも参入し国民的飲料に」(出典:日経クロストレンド)
1駅に1タピオカ店といわれるほど広く浸透しました。『ちなみにタピオカブームは株価暴落の前兆』などという怪しい噂も・・・
タピオカのアノマリーは機会があれば別途検証したいと思います。
関連銘柄は業務スーパーをフランチャイズ展開している神戸物産(3038/T)に注目しました。

神戸物産(3038/T)

こちらも大きく上昇しています。業績も好調で、売り上げの9割を占める業務スーパーでタピオカなどのPB商品が伸びました。自宅で楽しめる『タピオカドリンク』やお湯で茹でるだけで楽しめる冷凍の『インスタントタピオカ』がヒットしています。

神戸物産公式サイト

3位 PayPay

「2度の「100億円」キャンペーンなどで認知度を一気に高め、開始1年で登録者1500万人を突破。スマホ決済を普及させた立役者」(出典:日経クロストレンド)
私自身も利用しており、コンビニなどでもレジから「ペイペイ!」という音声を聞くことが非常に多くなったと感じます。
政府のキャッシュレス決済に対するポイント還元制度も追い風になりました。
paypayは登録者数が2019年11月に2,000万人を突破したと発表しました。
関連銘柄はPayPay株式会社の主要株主からZホールディングス(4689/T)(旧社名:ヤフー)とソフトバンクグループ(9984/T)を紹介します。

Zホールディングス(4689/T)
ソフトバンクグループ(9984/T)

Zホールディングス(4689/T)は大きく上昇しています。業績が好調に推移したことやLINEとの経営統合が発表されたことのもが上昇要因になっています。ソフトバンクグループ(9984/T)に関しても株価はPayPay以外の要因で大きく動きます。特に今年は米シェアオフィス大手ウィーワークを運営する米ウィーカンパニーの経営支援を巡り、財務負担や不透明感を懸念した下落が大きかったようです。そのことから日経平均が上昇していた秋以降にも株価は低迷していました。
また、PayPayは現状ではコストのほうが大きく、業績には大きくプラスの寄与は出来ていません。

PayPay公式サイト

4位 ラグビーW杯2019日本大会

「視聴率は最高41.6%。全国の試合会場とパブリックビューイングに延べ200万人以上が殺到し、日本のベスト8進出を後押しした」(出典:日経クロストレンド)
「2019ユーキャン新語・流行語大賞」には「ONE TEAM」が選ばれました。
関連銘柄は銘柄はラグビー日本代表ユニフォーム提供のカンタベリーを運営するゴールドウイン(8111/T)をに注目しました。

ゴールドウイン(8111/T)

ゴールドウイン(8111/T)は複数のブランドを運営しており、カンタベリーだけでなく、高機能アウトドア衣料を販売するTHE NORTH FACEも好調で、業績も伸びています。

GOLDWIN公式サイト

5位 令和&さよなら平成

「202年ぶりの譲位による改元で、列島が高揚。10連休中の旅行者数は2467万人と過去最高を記録し、元号グッズも多数売れた」(出典:日経クロストレンド)
関連銘柄は難しいですが、婚活サービスを展開しているパートナーエージェント(6181/T)紹介します。
この銘柄に関しては、関連性は低いのかもしれませんが、改元や東京五輪・パラリンピックなどのイベントに合わせて結婚が増えるとの思惑からテーマ物色の対象になりやすいようです。

パートナーエージェント(6181/T)

上下の変動が激しいテーマ株特有の動きしています。

パートナーエージェント公式サイト

5位まで見てきましたが、やはりヒット商品の関連銘柄は株価が大きく上昇することが多いようです。投資家の方も今年はタピオカドリンクを一度は飲んだことがあるという人が多いかもしれません。そんな日常の中から投資のヒントを探してほしいと思います。
一方で一過性のテーマ株物色で終わるようなこともあるので要注意です。
次回は2020年のヒット商品予測と関連銘柄を紹介したいと思います。

※この記事は日経トレンディ 12月号 2019年ヒット商品ベスト30のランキングを参照しております。

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